米国選挙とサイバー攻撃 ~米国CISAは現時点では選挙結果への脅威無しと発表~ 

2024年11月5日(日本時間同日深夜から翌6日早朝)は、
4年に一度の米国合衆国選挙が行われる日です。

この日は、米国大統領のほか、
下院435議席全てと上院100議席中33議席の選挙に加えて、
多くの州や地方の選挙が行われます。

米国という世界に大きな影響力を持つ
国家の指導者を選ぶ選挙であり、
世界中の注目と集めています。

同時に、外国の干渉や、選挙そのものの
不正も懸念されています。

実際、2016年にはロシアによる干渉が
存在したことが米国中央情報局(CIA:Central Intelligence Agency)の
公式レポートによって明らかになっています。

具体的には、SNSを使って、
特定の候補者への支持を
呼び掛ける投稿や対立候補の悪評を
訴える投稿を拡散させる内容でした。

そして、今回は、生成AIを用いた
ディープフェイクやサブリミナル効果を狙った
動画などの「認知戦」も懸念されています。

今年のインドの総選挙で用いられて
一定の影響を及ぼしたとされている戦術です。

そんな中、米国サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁
(CISA:Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は、
2024年11月5日の選挙に関して、
選挙結果に重大な影響を与える
可能性のある脅威は見当たらないと述べています。

CISAは、選挙の安全性と完全性を確保するために、
全国の選挙インフラを積極的に監視しており、
インシデント対応の準備と緊急時対応計画の
策定に多額の投資を行ってきました。

また、偽情報対策のために
「Rumor vs. Reality」プラットフォームも立ち上げました。

このメルマガが配信される頃には、
大勢が決していると思われますが、
CISAからの続報を気にしつつ、
選挙中の不正や外国による
干渉の影響が無いことを切に願っています。

※こちらは、執筆時点2024年11月6日での情報に基づいて書かれています。
従って、その後に明らかになった事などが
内容の充足度合いや正確さに影響を及ぼしている可能性が有ります。

弊社の社名となっている「レジリエンス」は、
「回復力」や「弾性」を意味する英単語です。

つまり、環境の変化や突発的な事象に対して
しなやかに粘り強く対応していく
立ち位置を意味しています。

目まぐるしく変化する時流の中で、
それを見極めつつ流されない解決策を提案致します。

そして、弊社は、ITインフラと
セキュリティのプロフェッショナル集団として
多数の実績を誇る株式会社アイロバと
密接なパートナー関係にあります。

同社はWAFのBlueSphereをはじめとした
国産独自開発のソリューションも多数保有し、
同時に、インターネットから脆弱性の
露出状況を把握できる
SecurityScorecardの国内代理店でもあります。

サイバーレジリエンス株式会社 CTO 米沢 和希
■CISSP-ISSAP(情報システムセキュリティプロフェッショナル認定)
■CISA(公認情報システム監査人)
■PMP (プロジェクトマネジメントプロフェッショナル国際資格)