今年の動きを予感させる出来事 ~米国財務省が中国テック企業へ制裁を発動~
令和7年(西暦2025年)あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、2025年が始まって間もない1月3日、
米国財務省は北京に本社を置く
Integrity Technology Group, Incorporated社に対し、
中国政府の関与が疑われている
サイバーグループ「Flax Typhoon」の活動に
関与したことを理由に制裁を科すことを発表しました。
これにより、同社の在米資産および
米国人の管理下にある同社資産が凍結されます。
米国は2015年4月の時点で悪意ある
サイバー活動に従事する法人や
個人の財産を凍結することを
大統領命令によって可能にしております。
また、同サイバーグループの活動について
少なくとも2021年より認識しており、
2024年9月には他国の協力も得る形で
大規模な阻止行動を行っています。
今回の制裁は、その延長線上に発動されたものです。
2025年は国内外で大きな政治イベントが続き、
また、ウクライナや中東の紛争は
シリアの政変などの影響で更なる
混迷と激化が予想されるなど
世界情勢が大きく揺れ動いていくことが予想されます。
そして、そのような中で、サイバー攻撃は、
様々な政治・軍事行動の手段として
活発化することが予想されます。
本メルマガは、これまでと同様に、
企業でサイバーセキュリティ対策に
従事する方が知っておくべきと思われる
国内外のトピックを取り上げて解説することで、
微力ながらサイバーセキュリティ対策に
貢献して参りたいと思います。
繰り返しになりますが本年も宜しくお願い致します。
※こちらは、執筆時点2025年1月8日での情報に基づいて書かれています。
従って、その後に明らかになった事などが
内容の充足度合いや正確さに影響を及ぼしている可能性が有ります。
弊社の社名となっている「レジリエンス」は、
「回復力」や「弾性」を意味する英単語です。
つまり、環境の変化や突発的な事象に対して
しなやかに粘り強く対応していく
立ち位置を意味しています。
目まぐるしく変化する時流の中で、
それを見極めつつ流されない解決策を提案致します。
そして、弊社は、ITインフラとセキュリティの
プロフェッショナル集団として
多数の実績を誇る株式会社アイロバと
密接なパートナー関係にあります。
同社はWAFのBlueSphereをはじめとした
国産独自開発のソリューションも多数保有し、
同時に、インターネットから脆弱性の
露出状況を把握できるSecurityScorecardの
国内代理店でもあります。
【監修】
サイバーレジリエンス株式会社 CTO 米沢 和希
■CISSP-ISSAP(情報システムセキュリティプロフェッショナル認定)
■CISA(公認情報システム監査人)
■PMP (プロジェクトマネジメントプロフェッショナル国際資格)
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サイバーレジリエンス株式会社
日本レジリエンス株式会社
〒103-0026
東京都中央区日本橋兜町17番1号
日本橋ロイヤルプラザ706
Tel 03-6823-8902
E-mail: info@japan-resilience.co.jp
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